ロングのデジタルパーマ|強め・ゆるめ・レイヤーの選び方
ロングヘアは、デジタルパーマの弾力と大きなカールを一番見せやすい長さです。ただし、長ければ自動的にきれいになるわけではありません。カールを始める高さ、強さ、レイヤー、毛先の厚みで印象はかなり変わります。僕は正面の写真だけでなく、横と後ろから見た重なりまで考えて作ります。
ロングにデジタルパーマが合う理由
長さがあると、ロッドへ必要な回転数を巻きやすく、大きなカールを何段にも重ねられます。乾いたときに弾力が出るデジタルパーマなら、コテで巻いたような立体感を日常で再現しやすくなります。
朝にロング全体を巻くのは時間がかかります。夜に乾かして形を作り、朝はオイルでほぐすだけにできることは、ロングの方ほど大きなメリットです。
強めのロングデジタルパーマ
強めは、細かいだけではありません。大きなカールでも、弾力をしっかり出すことができます。最初の約2か月で少しゆるみ、その後の変化が穏やかになることを考え、希望よりどの程度強く始めるかを相談します。
強めは持ちやすい一方、カールの開始位置が高すぎると横に広がりやすくなります。毛量が多い方は、ただ軽くするのではなく、カールが重なる場所を見てカットします。
ゆるめ・大きめのロングデジタルパーマ
ゆるめの大きなカールは柔らかく見えますが、少し伸びただけでも取れたように感じやすいデザインです。写真で見た『ゆるさ』が、パーマそのものなのか、コテで巻いてほぐした状態なのかも確認します。
ゆるく見せたいから弱くかける、とは限りません。弾力はきちんと作り、乾かした後に大きくほぐしてゆるく見せる方が長く楽しめる場合があります。
レイヤーカットとの関係
レイヤーを入れると、表面の髪が短くなり、カールが重ならず動きやすくなります。顔まわりのくびれ、後ろの段差、上から始まる動きなど、デザインの幅が広がります。
ただし、レイヤーを入れすぎると毛先が薄くなり、カールが散ることがあります。逆に重すぎると、髪の重さで中間の動きが見えません。パーマとカットは別々ではなく、一つの設計です。
前髪あり・前髪なし
前髪あり
全体が強いカールでも、前髪を自然に残すと顔まわりがやわらかく見えます。前髪まで同じ強さにする必要はありません。普段アイロンで流すのか、下ろすのかも聞きます。
前髪なし
頬からあごへ流れる顔まわりを作ると、ロングのカールへつながりが出ます。ただ、パーマだけで毎日同じ位置へ流れるとは限らないため、乾かす方向も含めて設計します。
ロングで失敗しやすいポイント
- 毛先を軽くしすぎてカールがばらばらになる
- カールの始まりが低く、毛先だけに見える
- 高い位置から強くかけ、横へ広がる
- ゆるさを優先しすぎて数週間で弱く見える
- 過去のブリーチや縮毛矯正が毛先に残っている
ロングの毛先は、何年分もの履歴を持っています。見た目がきれいでも、昔のブリーチや矯正が残っていることがあるため、過去の写真も参考になります。
オーダーで伝えること
- 強めかゆるめかだけでなく、カールの大きさ
- 頬・あご・鎖骨など、どこから動きが欲しいか
- レイヤーを入れてよい高さ
- 前髪と顔まわりを普段どう巻いているか
- 結ぶことが多いか
- 避けたいボリュームの位置
写真は一枚に決めなくて大丈夫です。この写真の強さ、この写真の顔まわり、という伝え方の方が現実的なこともあります。できる部分と同じにならない部分は、施術前に説明します。
よくある質問
長いほどパーマは取れやすいですか?
髪の重さで伸びて見えることはあります。だからこそ、カット、カールの強さ、開始位置のバランスを取ります。
ロングでも乾かすのは簡単ですか?
量が多い分、乾かす時間は必要です。ただ、左右に大きく分けて乾かせば、細かくコテ巻きするより手順は単純です。
強めにすると昔っぽくなりませんか?
カールの大きさ、レイヤー、ほぐし方で印象は変わります。強さだけで古く見えるとは限りません。
ロングは、カールの位置まで決める
ロングの魅力は、長さの中に何段もカールを作れることです。強いか弱いかだけでなく、どこから、どの大きさで始めるかを決めてください。実際の強めスタイルは過去の施術例、基本はPillar記事で確認できます。
僕がロングで一番得意なのは、上からかける強めカール
ロングのデジタルパーマで僕が最も得意なのは、顔まわりや高い位置から動きが始まる、程よく強いカールです。毛先だけを曲げるのではなく、長さの中に何段もウェーブを作ります。
強めは、26mm・32mmのコテで巻いたイメージ
強めといっても、細かくチリチリにするわけではありません。26mmや32mmのコテで巻いたような、プリッと弾力のあるカールです。最初の2か月で少し緩くなった後も、巻き髪らしさが残りやすくなります。
ゆるめは38mmのコテで巻いたイメージ
38mmで巻いたような大きなカールは柔らかく見えます。ただし、取れやすい髪もあり、毛束が大きいため捻って乾かすのが難しい場合もあります。ゆるいほど簡単、とは限りません。
レイヤーカットが動きを作る
上からパーマを見せるには、レイヤーの形が重要です。ただ軽くするのではなく、どの高さの髪を動かすか決めて切ります。毛先をスカスカにすると、カールが散ってツヤがなくなります。
前髪あり・なし
前髪ありは大人かわいい印象になりやすく、前髪なしは外国人風のかっこよさやおしゃれ感が出ます。顔型は必要以上に気にしなくて大丈夫です。ウェーブやカールが輪郭をぼかし、どの顔型にもなじませやすくなります。
毛先だけのパーマはすすめません
毛先だけをコテでワンカールしたようなデザインは、パーマでは基本的に難しく、すぐ取れやすいです。パーマを選ぶなら、毛先だけでなく中間からの動きを楽しめるデザインをすすめます。
