デジタルパーマはやめたほうがいい?後悔しやすい人と判断基準
デジタルパーマは、全員におすすめできる施術ではありません。髪が大きく傷んでいる、根元から細かな動きが欲しい、乾かす時間をほとんど取れない人は、やめた方がいい場合があります。反対に、ロング〜ミディアムで巻き髪のカールを長く楽しみたい人には、とても相性のいい方法です。
「デジタルパーマはやめたほうがいい」と言われる理由
熱を使うので傷みが心配
デジタルパーマでは薬剤に加えて熱を使います。だから、髪の体力を読まずに施術すれば大きな負担になります。ただし、熱を使うことだけで悪い施術と決まるわけではありません。
僕が大切にしているのは、1液をどこまで作用させるか、どの温度と時間で熱を入れるか、2液でどう固定するかです。薬を弱くしただけでも、温度を低くしただけでも成立しません。髪ごとに全部のバランスを取ります。
乾かし方が難しそう
最初から誰でも同じように乾かせるわけではありません。特に左右の巻く方向は迷いやすいです。でも、別に練習会をするほど難しいものでもありません。毎日のドライヤーが練習になり、だいたい1週間ほどで慣れていきます。
コテ巻きとまったく同じにはならない
名前に『コテ巻き風』とあっても、アイロンでその場で作った形と完全に同じではありません。湿気で少し弱く見えたり、強風、雨、汗でカールが乱れたりします。ここを説明せず、写真と同じになると言い切ると後悔につながります。
料金と時間がかかる
僕の新規施術は現在38,500円、時間は約4時間です。安い、短いメニューではありません。カールが長く残り、毎朝のコテ巻きを減らせる価値に合うかを考える必要があります。
デジタルパーマをやめた方がいい可能性が高い髪
2回以上ブリーチした部分がある
ブリーチの回数だけで髪の状態が完全に決まるわけではありません。ただ、2回以上のブリーチ部分はきれいな弾力を作れない可能性が高く、僕は施術を断ることがあります。ハイライトも、見た目以上に重なっている部分があるため注意します。
強い髪質改善の履歴がある
強烈にツヤツヤになる髪質改善の中には、薬剤や熱の履歴を外から判断しにくいものがあります。『トリートメントだから大丈夫』とは限りません。メニュー名、施術時期、回数が分かれば必ず伝えてください。
濡らすと髪に芯がない
乾いているとそれほど傷んで見えなくても、濡らすと伸びたり、芯を感じなかったりする髪があります。その状態にカールを作ろうとすると、形がつかないだけでなく、手触りをさらに損ねることがあります。
希望の髪型によっては普通のパーマが合う
ショートで根元から動かしたい、細かなウェーブを出したい、濡れた質感でスタイリングしたい場合は、普通のパーマの方が向いていることがあります。デジタルパーマの得意分野は、ロング〜ミディアムの乾いた髪に、弾力のある大きなカールを見せることです。
施術方法の違いは、デジタルパーマと普通のパーマの違いで詳しく説明しています。
デジタルパーマで後悔しやすい人
- 美容室の写真と一切同じになると思っている
- 過去のカラー・縮毛矯正・髪質改善履歴を伝えない
- 乾かさず自然乾燥や半乾きで寝ることが多い
- カールの強さを『お任せ』だけで決めてしまう
- 料金の安さと施術時間の短さだけで美容室を選ぶ
これは性格が向いていないという話ではありません。施術前の情報と、施術後の生活が希望する髪型に合っているかという話です。無理なく続けられる方法を選ぶ方がいいです。
それでもデジタルパーマが合う人
- 朝に巻いてもカールが落ちやすい
- ロング〜ミディアムの巻き髪が好き
- 毎朝コテで巻く時間を減らしたい
- 最初の1週間ほど乾かし方を覚えられる
- できないことも含めて相談して決めたい
僕は、ロングからミディアムの女性にとって、迷わず選べる最適なパーマになり得ると思っています。ただし、それは髪の状態とデザインが合っているときです。誰にでもかけるという意味ではありません。
傷むかどうかは施術名だけで判断できない
『デジタルパーマだから傷む』『コールドパーマなら傷まない』ではありません。薬剤を使う以上、負担はゼロではなく、すでにある履歴との合計で判断します。毎日の高温アイロン、ホームカラー、縮毛矯正も髪には履歴として残ります。
一番避けたいのは、傷みが大きいのに、弱い薬なら大丈夫と言って施術を重ねることです。きれいなカールを作れる余力がなければ、今回はやらない。この判断も美容師の仕事です。
後悔を減らすためのカウンセリング
- 希望写真は正面だけでなく横・後ろも見せる
- カールの始まる高さと強さを言葉にする
- 過去2〜3年の薬剤施術を思い出せる範囲で伝える
- 自宅で何分くらい乾かせるか伝える
- できない場合の代案も聞く
よくある質問
一度かけたら元の髪に戻せませんか?
かけた部分には施術履歴が残ります。時間だけで完全に元の髪へ戻るわけではなく、伸びて切ることでなくなります。カールを弱く見せる方法はありますが、追加の薬剤が必要な場合は負担も考えます。
デジタルパーマをしない方が髪はきれいですか?
薬剤施術をしなければ、その施術による負担はありません。ただ、毎日高温のコテを使う生活と比べてどうかは人によります。何を優先するかで考えます。
迷っている段階で相談してもいいですか?
もちろんです。かけると決めてからではなく、できる髪か、生活に合うかを判断するために相談してください。
やるか、やらないかを正直に決める
デジタルパーマを売ることより、後悔しない判断の方が大切です。合わない髪なら断ることがあります。合う髪なら、毎朝の巻き髪をかなり楽にできます。メリットとデメリットはこちらの記事、失敗例はこちらの記事で確認できます。
僕は、リスクが高い髪には施術しません
『リスクは高いけれど、条件次第で挑戦できます』という言い方を、僕はしません。リスクが高いならやってはだめです。施術当日はきれいに見えても、数日後、数週間後に切れ毛や手触りの悪化が出ることがあるからです。
絶対にやらないケース
- 毛先がスカスカになっている
- ビビリ毛になっている
- 切れ毛・枝毛が多発している
- 濡らすとゴムのように伸び、芯がない
- ダブルブリーチした部分が残っている
できないと伝えると、その日の予約や売上にはなりません。でも、パーマをかけること自体がゴールではありません。後から困る可能性が高い髪へ施術する方が、お客様に対して不親切です。
デジタルパーマをやめた方がよい人
髪の安全性だけでなく、コテで精巧に巻いた完璧な形を毎日求める人にも向きません。パーマはコテより少し柔らかく、天候で乱れることがあります。波打ち巻きや、内巻き・外巻きを細かく繰り返す髪型も作れません。
傷んでいなければ、必要以上に怖がらなくてよい
一方で、健康なロング〜ミディアムの髪まで『熱を使うから危険』と怖がる必要はありません。適切な薬剤、作用時間、熱入れができれば、僕は普通のパーマとダメージが大きく変わるとは考えていません。やめるべきかは、施術名ではなく今の髪で決めます。
