ブリーチ毛にデジタルパーマはできる?ハイライト履歴も解説
ブリーチ毛へのデジタルパーマは、できる場合もありますが、かなり慎重な判断が必要です。僕は、2回以上ブリーチした部分が残っている髪には、原則として施術を断ることがあります。『ケアブリーチだから大丈夫』『ハイライトだから少量』では決められません。重なり方と、濡れた髪に芯が残っているかを見ます。
ブリーチ毛へデジタルパーマが難しい理由
ブリーチは髪を明るくするために、髪へ大きな負担をかけます。デジタルパーマは、その髪へ薬剤と熱を使って弾力のあるカールを作る施術です。カールを支える余力が少なければ、形が出ない、すぐゆるむ、チリつく、切れるといった問題につながります。
髪が柔らかいから弱い薬を使えばよい、という単純な話ではありません。薬剤を作用させなければカールは作れず、作用させすぎれば髪が耐えられない。その幅が非常に狭くなります。
僕が2回以上のブリーチ毛に慎重な理由
同じ2回でも、全頭を重ねたのか、根元だけなのか、毛先に何回重なっているのかで違います。それでも、2回以上ブリーチした部分は、見た目がきれいでも内部の弾力を作りにくいことがあります。
パーマが一応かかったとしても、自宅で乾かすと毛先が散る、カールがまとまらない、数回のシャンプーで形が崩れるなら成功とは思いません。長く扱える見込みがなければ、僕はやらない判断をします。
1回のブリーチなら必ずできますか?
必ずではありません。ブリーチ前の髪の状態、その後のカラー回数、アイロンの温度、縮毛矯正や髪質改善の履歴まで確認します。濡らしたときに芯がなく、過度に伸びる髪には施術できません。
ハイライトならデジタルパーマはできる?
ハイライトは髪全体をブリーチしていなくても、細い束の中でブリーチが重なっている場合があります。過去のハイライトへ新しいハイライトが重なると、その部分だけ2回、3回の履歴になることもあります。
表面や顔まわりは特にカールの見え方へ影響するため、一部だけ耐えられない髪があると、全体を同じように施術できません。『全体の数%だから問題ない』とは決めず、配置まで見ます。
ケアブリーチなら安全?
ケアブリーチは、通常のブリーチと比べて施術中の負担を抑える工夫がされたものですが、ブリーチ履歴がなくなるわけではありません。商品名より、実際に何回明るくしたかと今の髪の状態を優先します。
施術前に確認すること
- ブリーチした時期と回数
- 全頭、インナー、ハイライトなど施術した範囲
- その後のカラー回数
- 縮毛矯正・パーマ・髪質改善の履歴
- 毎日のコテやアイロンの温度
- 濡れたときの弾力、絡み、切れ毛
昔の履歴でも、毛先に残っていれば関係します。ロングでは数年前の髪が残っていることもあります。美容室が変わって履歴が分からない場合は、過去の写真が判断材料になります。
ブリーチ毛にパーマをかけない場合の代案
カットと巻き方で近づける
レイヤーや顔まわりの形を整え、低めの温度で必要な日だけ巻く方法があります。毎日の高温アイロンを避け、髪を伸ばしながらパーマができる部分へ入れ替えていきます。
ブリーチ部分を少しずつ切る
一度に短くしたくない場合は、数回のカットで履歴を減らします。いつ頃なら施術を検討できるか、長さの計画を立てます。
カールより髪の安定を優先する
今すぐ見た目を変えたい気持ちは分かります。でも、傷んだ髪へ薬剤を重ねると、後からできる髪型まで減ることがあります。今回は何もしないことが、遠回りに見えて一番早い場合もあります。
失敗のサイン
- 濡れた毛先がゴムのように伸びる
- 乾かすと毛先が白っぽく散る
- カールではなく折れや縮れが出る
- 施術後に切れ毛が急に増えた
- 一部のハイライトだけ手触りが違う
異変がある場合、自分でパーマ落としやカラーを重ねず、まず担当美容師へ連絡してください。
よくある質問
毛先に少しだけブリーチが残っています
その部分を切れるか、避けて施術できるかを見ます。希望するカール位置と重なるなら、無理に進めないことがあります。
ブリーチから1年空いています
期間が空いても、ブリーチした髪そのものが毛先に残っていれば履歴は残ります。時間より場所を確認します。
黒染めして見えなくなっています
色が暗くなっても、ブリーチ履歴は消えません。むしろ見た目で判断しにくくなるので必ず伝えてください。
できると言う前に、断る基準が必要です
ブリーチ毛にデジタルパーマをかけた写真があっても、自分の髪に同じ条件があるとは限りません。僕は、できる可能性より、失敗する可能性を先に見ます。失敗例はデジタルパーマの失敗、施術全体はデジタルパーマとは?で説明しています。
結論:ブリーチ毛へのパーマは基本的に行いません
ブリーチ毛にデジタルパーマができるかと聞かれたら、僕の答えは基本的に不可です。濡らしたときに芯があり、かなり丈夫な状態なら可能な場合もあります。でも、施術直後にきれいでも、後から出るダメージまでは予測しきれません。
ダブルブリーチ毛には絶対に行いません
2回以上ブリーチした部分が残っている髪には施術しません。SNSには『ブリーチしていてもパーマできる』という発信がありますが、できた写真があることと、安全に長く扱えることは別です。安易に受け取らないでください。
ハイライトもブリーチ毛と同じ危険があります
少量のハイライトなら施術できる場合があります。ただし、ハイライト部分だけカールがガサガサに見えることがあります。大量のハイライト、繰り返して重なったハイライトは危険です。
『細い線だから少しだけ』とは考えません。パーマ前に、いつ、どのくらい、何回ハイライトを入れたのかを明確にしてください。履歴が分からない場合は、安全側へ判断します。
ケアブリーチという名前では判断しません
ケアブリーチでも、ブリーチした事実は変わりません。商品名や施術からの期間より、濡れた髪の芯、切れ毛、枝毛、手ぐしの通り方を見ます。危険性が高いなら、今回はパーマをしないことが正しい提案です。
