デジタルパーマが向いている髪質・向いていない髪質
デジタルパーマは、髪が太い・細いだけで向き不向きが決まるものではありません。僕が見るのは、濡れたときの芯と弾力、過去の薬剤履歴、希望するカールに必要な長さ、毎日の乾かし方です。健康なロング〜ミディアムで巻き髪のようなカールが欲しい人には向いていますが、2回以上のブリーチや過度なダメージがある髪には施術しないことがあります。
デジタルパーマが向いている人
- ロング〜ミディアムで大きなカールが欲しい
- 乾いた髪に弾力のあるカールを出したい
- 朝のコテ巻きを減らしたい
- 髪に施術できるだけの芯と弾力がある
- 最初の約1週間、乾かし方に慣れる時間を取れる
『直毛だから向く』『剛毛だから向かない』のように一言では決めません。同じ髪質でも、カット、長さ、履歴、希望する強さで判断は変わります。
細毛・軟毛
細く柔らかい髪は、大きなカールが重さで伸びて見えたり、スタイリング剤でつぶれたりしやすいです。一方で、熱と薬剤を適正に使い、必要な弾力を作れればデジタルパーマを楽しめます。
薬剤をつけすぎないことだけでなく、ロッドの大きさとカールの強さ、毛先を軽くしすぎないカットが重要です。オイルも少量から使います。
太毛・硬毛
太く硬い髪は、カールが見えやすく弾力を作れる場合があります。ただ、薬剤の作用が足りなければ形が出ず、強くしすぎれば硬い手触りになります。
毛量が多いからといって、パーマ前にすきすぎるのは避けます。毛先の厚みがなくなると、カールがまとまらず広がります。
多毛
髪が多い方は、乾かす時間と横のボリュームを考えます。カールの開始位置が高いと広がりやすいため、レイヤーと毛量調整を一緒に設計します。
量を減らせばすべて解決するわけではありません。結んだとき、下ろしたときの両方を聞きます。
猫っ毛
猫っ毛は、ゆるい大きなカールを弱くかけると、早く取れたように見えることがあります。必要な弾力を作り、重いスタイリング剤を避けます。
ただし、細い髪に無理な薬剤と熱を使うことはできません。希望の写真より少しカールの大きさを変える提案をする場合があります。
直毛
直毛で毎朝巻いても取れやすい人は、デジタルパーマのメリットを感じやすいです。地毛以上の弾力が出ることもありますが、髪質による差があります。
直毛なら必ず長持ちするとは限りません。薬剤が効きにくい髪もあるため、完全固定型では1液、熱、2液のバランスを見ます。
くせ毛
くせ毛にもできますが、地毛のくせとパーマのカールが混ざります。表面のうねりや広がりを残したまま毛先へパーマを足すと、希望するツヤのある巻き髪にならないことがあります。
根元のくせをどこまで生かすか、縮毛矯正を組み合わせるか、まずカットで整えるかを相談します。くせを全部消すことが正解とも限りません。
縮毛矯正毛
条件が合えば毛先へデジタルパーマをかけられます。ただし、すでに薬剤と熱の履歴があるため、健康な髪と同じ判断はしません。何度も毛先まで矯正している、履歴が分からない、濡らすと芯がない場合は見送ります。
ブリーチ・ハイライト毛
僕は2回以上ブリーチした部分がある髪には、施術を断ることがあります。ハイライトも、細い束の中で複数回重なっていることがあるため注意します。ケアブリーチでも履歴が消えるわけではありません。
髪質改善をしている髪
『髪質改善』は内容が統一された施術名ではありません。強烈にツヤツヤになる施術を繰り返し、薬剤や熱の履歴が分からない髪は慎重に見ます。トリートメントだと聞いていても、メニュー名と回数を伝えてください。
向いていない可能性が高い状態
- 濡らすと芯がなく過度に伸びる
- 毛先に切れ毛や強いチリつきがある
- 2回以上のブリーチ部分が残る
- 複数の薬剤履歴が重なり内容が分からない
- 希望するカールに必要な長さがない
- 自然乾燥や半乾きで寝ることを変えられない
髪質が悪いという意味ではありません。今その施術をする時期ではない、または別の方法が合うということです。
セルフチェックだけで決めない
乾いた髪がツヤツヤでも、濡らすと状態が変わることがあります。反対に、広がって見えても施術できる余力が残っていることもあります。写真だけで確定せず、最終的には実際の髪を見て判断します。
よくある質問
髪が細いのでデジタルパーマは無理ですか?
細いだけで無理とは言えません。ダメージと希望する強さを見て、薬剤と熱を調整します。
剛毛でも大きいカールになりますか?
可能な場合があります。薬剤の作用を不足させず、硬い手触りにしない設計が必要です。
年齢で向き不向きはありますか?
年齢だけでは決めません。現在の髪質、長さ、履歴、生活に合うかを見ます。
髪質より、今の髪で何ができるか
デジタルパーマを選ぶときは、髪質の名前だけで自己判断しないでください。できる髪でも希望と合わない場合があり、難しそうに見えても方法を調整できる場合があります。縮毛矯正毛はA7、ブリーチ毛はA8、基本はPillar記事で確認できます。
髪質の名前だけで、できる・できないは決まりません
細毛、太毛、猫っ毛、くせ毛。髪質ごとに注意点はあります。でも、僕が最終的に見るのは、濡らしたときに芯があるか、薬剤履歴がどこへ重なっているか、自宅で扱えるデザインかです。
細毛・軟毛
太毛や硬毛に比べ、少し弾力が出にくく、パーマがかかりづらい場合があります。パーマ自体はかかりますが、弱い薬を短時間つけるだけでは、乾かしたときのプリッとした弾力が足りません。
太毛・硬毛
柔らかい、ごく緩いカールを作るのが難しいことがあります。美容師が薬剤の効かせ方を分かっていないと、硬毛にはパーマがかからない場合があります。でも、適切にかかれば、とてもきれいです。
多毛
上からかけすぎると横へ広がりやすいため、開始位置を慎重に決めます。毛量を減らせばよいのではなく、パーマがまとまる厚みを残した適切な毛量調整が必要です。
猫っ毛
レイヤーの形を正しく切り、髪を軽くしすぎないこと。優しめのパーマ剤を、必要なところまでじっくり作用させます。
くせ毛
縮毛矯正やストレートパーマを同時に行う必要があるか、今後必要になるかまで慎重に考えます。くせ毛はカールが持ちやすい一方、地毛のうねりとパーマの見え方が混ざります。
縮毛矯正毛
ひどく傷んでいなければデジタルパーマは可能です。僕の経験では、縮毛矯正履歴があっても状態がよければ、断ったことはほぼなく成功しています。普通のパーマは難しい場合があります。
ブリーチ・ハイライト毛
ブリーチ毛は基本的に不可。ダブルブリーチ毛には絶対に行いません。少量のハイライトなら可能な場合がありますが、大量のハイライトはブリーチ毛と同等に危険です。
髪質に関係なく断る状態
- 毛先がスカスカ
- ビビリ毛
- 切れ毛・枝毛が多発
- 手ぐしが強く引っかかる
- 濡らすとゴムのように伸びて芯がない
『難しいけれど挑戦しましょう』とは言いません。リスクが高いならやらない。それがお客様の髪を守るための判断です。
