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僕がパーマにこだわってる理由と“思い“について

 

こんにちは、野田ともるです。
久しぶりのブログです。
実はこのホームページ兼ブログは14年間美容師1年目から続けています。
時代に合わせるならライブ配信とかですよね。

今回は、パーマの価格改定をするにあたって
【何故僕がパーマにこだわっているのか】
【野田のパーマは他と何が違うのか?】

今までお客様にちゃんと説明をしたことがありませんでしたので
今回のタイミングにと…
そしておそらく今後もう余程なことが無い限りは
『価格は改定しません…』

こういうご時世ではありますが
どうかよろしくお願いたします。

それではここからお話ししていきます。
フェイクな情報ばかりなこの世の中
忖度なくぶっちゃけた話を含めてお話させて頂きます。

念のため、、

僕はパーマ以外のスタイルもデザイン提供していまして
パーマしかやらない美容師ではありませんのでご周知くださいませ。

ショートスタイル〜メンズスタイル、ヘアカラー、普通のパーマなど全てにこだわりを持ってやっています。(ヘアアレンジはできない)
2014年頃ホットペッパーのスタイル人気ランキングで全国1位を取って
ほぼショートヘアのお客様を担当してたりとか
当時の写真

 


なぜここまでパーマにこだわっているのか

そもそも10年前昔の僕は女性へのパーマが大の苦手でした。
お客様からオーダーあっても断るほど。

「パーマかけてもヘアカタログみたいに巻いた感じにならないじゃん?」

ずっとそう考えてました。

10年前の僕↓

ロングヘアのお客様にはパーマは一切薦めずに「コテ巻きが綺麗だからコテで巻いた方がいいですよ」とパーマを遠回しに断っていました。

しかし、技術を諦められませんでした。
なんとかしてコテ巻き風パーマができないものか
約10年前から葛藤が始まります。

それからパーマの勉強と実験にたくさんの時間を費やしましたが、それでもヘアカタログのようなスタイルは全然できませんでした。

『自分の技術が下手なだけだ』
毎日そう思っていました。

当時ヘアカタログに出てる美容室や美容師は
ヘアカタログのスタイルを、本当にパーマでできるほど皆うまいんだ。
そう思っていたので、できない自分がすごくコンプレックスでした。

しかし、ヘアカタログと美容室業界の現実は
僕の想像を大きく裏切るものでした。

 

ヘアカタログ雑誌が当たり前に売っていた時代
およそ99%のヘアカタログに掲載してあるパーマできると紹介してある巻き髪スタイルは、全てコテで巻いているものであってパーマではやっていなかったんです。

「パーマで楽ちんヘア紹介!」

「オーダーは何ミリロッドで!」

など雑誌のコピーによく書いてありました。

当時はお客様がそういう切り抜きを持ってこられることがよくありましたので
説明通りパーマでできると書いてあるから、パーマでやってみる。

けれども結果は…全然
コテ巻きみたいにならない…

なんでできないんだろう?自分が嫌になりましたね…

今でも検索サイトやSNSにはパーマ、デジタルパーマで検索をしても平気でパーマしていないスタイルが掲載されていて情報が乱れています。

そういうのを見てお客様は
「パーマでこういうのできるんだ〜」と思ってしまいます。

そして美容師も、できないとわかっててパーマをかけてしまう場合もあり
美容室ではこういうトラブルがあとをたちません。

『パーマかと思ってオーダーしたらパーマでできませんと言われた』

『パーマで巻き髪に本当になれると思ったからパーマしたのに巻き髪みたいにならなかった』

「くしゃくしゃパーマになった」

「すぐとれてしまってお直し行くの気まずい、不安」

案の定、今でもお客様からそういう話をよく聞きます。


嘘を言って商品を売ってはいけません。
巻いたスタイルなのに、パーマでできないのにパーマできると言ってはいけません。
美容室業界のそういう宣伝の仕方に腹が立ちました。

それをキッカケに自分でその嘘のパーマ市場を塗り替えよう。
パーマで失敗する人を世の中から減らそう。
このように決意したのが約10年前でした

外国人風ヘアが大好き、得意だった

同時に、僕自身がもともとウェーブヘアデザインが好きでラフな外国人スタイルを作るのも得意だったのもありました

こういうビジュアルソースから日本の女性にデザインを落とし込んで提案していくのが僕のデザインソースです

19の頃、初めてロンドン、パリに行き
初海外の衝撃を受けました

「とにかく全てがおしゃれだった」

22歳で初めてニューヨークに行き
ニューヨークの時代の先端感、洗練性に衝撃を受けました
街の空気が違うんですよね。

ぷらっと、髪セットに入った美容院がフェッカイっていうNY一番の超高級サロンだったのは笑いました。
オーナーカット8万円でしたね。笑

こうして自身の元々の『好きだったテイスト』と『使命感』が合致した結果
パーマの研究に取り組んで行くこととなります。

証拠として2015年頃の記事があります
今や懐かしい時期です。
(ちなみにこのブログは僕の美容師1年目から続けています)
https://www.tomoru-noda.com/archives/1774


そして、美容師歴14年の中で10年以上をコテ巻き風パーマに費やしてきた結果

2022年

やっと自分のパーマが最終段階まで進化することができました。
ありがたいことに最近世界にも広がり始めてます
https://www.instagram.com/cityhair.tokyo/

なぜパーマに4時間も必要とするのか

常識で考えれば4時間とは長いと思う方も多いと思いますが

髪とお客様のためにやらねばいけないことを全てやるためには4時間必要だった
というのが本当の理由です。
待ち時間はほぼ無しで4時間かかります。

パーマというもの、どこでやっても
必ず髪は大なり小なり傷みます。
(低ノーダメージパーマはこの世にありません)

痛みのない整形手術がないのと同じです。
皆さんは髪の体力を削ってパーマや、カラーをしています。

どうせ何をしても髪に傷みが出てしまうなら
一回のパーマで、できるだけのことは全て行うというのが僕の考え、技術です。
そのため絶対に4時間を必要としています。

パーマの真実


美容院はある程度、営業利益を考えると
施術工程を効率化する必要があり、『回していかねばいけない』
そういう考え方があったりします

パーマ技術は美容室メニューの中でも最も難易度が高く
髪への危険性も最も高い技術です。下手したら髪が切れますから

省けない工程も多いため、効率化を図ろうとするとそれを営業に組み込みにくいのが事実です。
そのため売上を目指そうとするとヘアカラーやトリートメントを強化した方が
リスクもなくスムーズな営業ができるということなんです。
(ぶっちゃけてます)

だから、パーマを推す美容師、美容室って少ないんですよ。
めっちゃ大変だし、営業を回しずらいから。
だから工程を省いた普通のパーマしかできない美容室がほとんどです。
(決して他が下手とかではありません)
(99%の美容師、美容院は勉強熱心で素晴らし人ばかりです)

工程を省けば仕上がりもそれなりのデザインしかできません。
僕もおお昔は工程が少ないパーマをしていました。
でも仕上がりは今思うとイマイチでしたね。全然違う

パーマには膨大なケミカル知識を必要とします。

パーマ1液の薬剤浸透時間
中間トリートメントケア
的確なパーマロッドの巻き数
的確な温め時間
野田の秘密の工程
パーマ2液の浸透時間

僕のパーマにはカット、スタイリング以外の全ての工程に通常サロンの2倍時間が必要になります。
昔は3時間で終えていたパーマですが、今ではどれだけ急いでも3時間半〜4時間を必要とするようになりました。

営業のしやすさだけを考えれば、2、3時間でできるだけのことをして
それでできるデザインを提供すればいいのですが

パーマヘアの最高のデザインを提供し、パーマで失敗し困る人を
減らしていくのが僕の使命なので、そのようなことは絶対にできませんでした。
そして4時間を必要とする方式をとるようになりました。

お客様の滞在が長くはなりますが、ご理解いただけますと幸いです。

※野田のウェーブパーマと普通のパーマの違い


①半年〜1年持続する
年に1〜2回のパーマで毎日コテ巻き風ヘアが手に入ります。
お客様の平均パーマのかけるペースは約8ヶ月ペースです。

④2ヶ月でパーマが完全定着
平均2ヶ月経過するとそれ以降はパーマが緩くなりません。
切らない限り永遠にウェーブヘアを持続できます。

②巻き髪が一日持続
熱で形状記憶をさせてるため、日中パーマがだれてきたりしません。
コテで巻いてもすぐとれてしまう方にうってつけです。

⑤朝コテ巻きいらずの時短スタイリング
お風呂あがりに、ねじりながら髪を乾かすだけで、朝10分以上かかる巻き髪スタイリングが時短できます。スタイリングはオイルをつけて終わり 

⑥スタイルは自由自在にアレンジ
乾かし方を変えるだけで、ミックス巻きウェーブや韓国風ウェーブなど何通りもスタイリングを変えて楽しめます。

⑦業界最長のお直し期間
パーマ後1ヶ月間のお直し保証
万が一すぐにとれた場合でも安心です。

③毎月のコストは¥5500以下で365日中巻き髪が手に入る
半年以上持続するため、毎月のコストで計算すると¥5500となります。もっと持続する方はもっとコストが下がります。

 

今後美容師として目指すこと

13年働いた原宿から銀座に移り半年が経過し
お客様のおかげで一番忙しく美容師をやらせていただいております。

そしてパーマ技術に関しても自分で胸を張って
「日本一のパーマを提供している」と思えるところまできました。
(※お客様にとっての日本一はお客様が決めることではある)

美容師をやっているならこれだけは一番だと迷いなく言える技術を持つことは重要です。僕にとってはまずはパーマがそれでした。

今後はこの技術を後輩美容師に伝えて、できる人を増やしていこうと思っています。
全国、他道府県の美容師さんにもパーマの真実と技術を伝達し、できる美容師を全国に増やし、全国からパーマで失敗してしまうお客様を減らせるよう
個人で活動して行こうと思っています。

また欧米や、中東の美容師からも問い合わせが増えてきているので
いつかは世界への講師活動も視野に入れていこうと考えています。

そして次は世界一と言えるように頑張っていきます。

パーマに限らず、全てのヘアデザインのお客様を担当させていただく上で
いいサービスの提供をしていけるよう、レベルアップをしていきます。
皆様今後ともよろしくお願いします。
ここまで読んでいただきありがとうございました!

野田ともる